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プロフェッショナルこそ、職人ではなくマルチタレントを目指すべし

プロ野球選手の多くが、引退後が不安だそうですが、当然ですよね。
一般的なサラリーマンと違い、生涯暮らしていける報酬を得る前に、
戦力外(クビ)になってしまう場合がほとんどなのですから。

いや、野球である程度成功しても、引退後に残る不安の本質とは、
「野球以外のことしたことがない」ことなのではないかと思います。

そして、引退後でも自信がある人というのは、野球以外の確固たる
付加価値を持っている(ことに気付いている)人なのだと思います。


例えば、野球選手の引退後の代表的な進路として「野球解説者」や
「テレビタレント」がありますが、ここで成功する要因は明快で、
「しゃべりがうまいか」「空気を読めるか」です。

いかに現役時代大物でも、理論派でも、放送に耐えるトークができな
ければ起用されない一方で、元阪神の川藤さんのような、失礼ながら
現役時代に選手として大成したわけではない人が「しゃべり」という
付加価値で(関西限定ではありますが)重用されています。

また指導者でも、選手時代が感性に任せた天才型はあまり大成せず、
「選手にうまく説明できる人」でないといけないといわれています。
これも、野球の成績以外の付加価値が作用する例かと思います。


どの業種のプロフェッショナルにも総じて言えることですが、ネット
で多くの情報を取得できる今日においては、プロフェッショナルと
いえども「一つの道の職人」では、差別化ができにくい時代です。

われわれ会計人でも、単に会計基準や税法を知っているだけでは、
ネットでよく勉強されたお客様には、インパクトがありません。

お客様との対話を通じて「論点を整理して本質的な課題を洗い出す」
「わかりやすく説明する」「実務上の可否ニュアンスを伝える」等々、
単純な知識以外の別の付加価値をつけないと、差別化はできません。


つまり、プロフェッショナルこそ、「一つの道の職人」ではなく、
高いレベルで歌って・踊れて・演技もできる「マルチタレント」を
目指すべきで、それが結果的にプロフェッショナルとしての価値を
高め、差別化にもにつながってくると思っております。


だから、僕が忙しいとか言いながら仕事以外のことをしていても、
プロフェッショナルとしての価値を高めるための新たな可能性を
探っているということで、皆様、何卒ご容赦くださいませ。


税理士・公認会計士
大塚祐介
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