最近、藤井二冠の活躍もあり注目されている将棋ですが、
必勝とまではいきませんが、先手の勝率が少しだけ高いの
をご存じでしょうか。
ボードゲームで言えば、チェスは先手が完全に有利で、
上級者同士の戦いでは後手はまず引き分けを狙いにいく
そうです。
ちょっと別ジャンルになりますが競馬なんかも基本的には
先行する馬が有利で、人気を背負った有力馬が後方から
行くのは腹を括る形になります。
何が言いたいかと申しますと、世の中基本的に先手必勝
先行有利である、ということです。後手に回っていいこと
なんてほとんどありません。
経営の世界でも「先行者利益」なんて言葉があります。
ある業界でいわゆる業界初の地位を得れば、当然ですが
競合にまねされるまでの間は独占的な地位を生かして、
ノウハウ面や価格面などで優位に立つことができます。
経営という大きなくくりではなく、ひとつひとつの業務の
進め方をとっても、お客様(や上司)のオーダーを素早く、
できれば言われる前に対応していけば、信頼が厚くなり、
円滑に業務を進められます。
逆に、進捗状況を確認されたりすることが常態化してし
まうと、いわゆる「後手に回る」形となりスンナリいきません。
痛くもない腹を探られたり、当たり前のことに説明を求められ
たりしてしまいます。
わかってるんだけどスピード感が欲しい、という方は、
(自分の中での)完成度を8割にして、3日早く確認してみる
という手をオススメします。
万一認識のずれがあったりしても軌道修正する時間も
取れますし、意外と使えますよ。
実はこれも、昔の上司に言われた「君の100%なんて
たかが知れている、締め切りより少し前に持ってきなさい」
という言葉に基づいています。
税理士・公認会計士
大塚祐介
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