仕事を割り振る立場になると、どの程度細かく指示を出すか、
という事につきマネジャーは常に悩まされることになります。
小職が社会人のスタートを切った某監査法人で、
二通りの上司と出会いました。
一人は、鬼のように厳しい人でしたが、常に目的と期限だけを
指示して丸投げ、後は結果を早く見せろ、どうせ100点ではない
んだから俺がダメ出しをしてやる、という人でした。
ただ、一方で本質を重視しており、きちんと仕事の目的を達成
していれば、君はそつのない奴で面白くない、とほめてくれました。
もう一人は、表面上は優しい人でしたが、いわゆる箸の上げ下げ
まで指示するマイクロマネジメント、例えば文書作成のフォントまで
指示してくるような上司でした。しかも、そういう人に限って方針が
一貫せず、現場は振り回されて疲弊していました。
同時期に幸運にも好対照な二人の上司に恵まれ(?)、
小職は前者を目指そう、と心に決めたのです。
最終的に顧客と対峙する一端のプロとしてやっていくには、
自分の頭で考える習慣がどうしても必要になるのです。
上司は、失敗しそうなときや、失敗してしまったときに、フォロー
すれば良いのです。(それもしなければ本当に鬼ですが・・・)
この点、マイクロマネジメントに慣れてしまうと、自分の頭で
考えなくなるばかりか、指示通りやったんだから何が文句ある
んだ、というような思考停止人間になる可能性が高くなります。
なので、小職は常に心を鬼にして丸投げしています。もちろん、
業務の目的、注意すべきポイント、最終期限等は事前に伝えま
すが、進め方についてはあまり指示しません。
そのうち弊社スタッフにはシバかれるかもしれませんが・・・(笑)
税理士・公認会計士
大塚祐介
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