元AKB48でタレントの篠田麻里子さんがプロデューサー兼
デザイナーを務めていたファッションブランド「ricori(リコリ)」
の全店閉店が決まったそうです。
http://www.j-cast.com/2014/07/16210708.html芸能人のサイドビジネスは、概してうまくいかないことが多く、
その損失額も派手ですので、話題になることも多いですよね。
バブル世代以上の方々は、バブル崩壊後、演歌歌手など多くの
芸能人が、億単位の巨額の負債を抱えて四苦八苦されていた事
もまだ記憶にあるのではないでしょうか。
スケールはだいぶ違いますが、一般人でも、株式投資等を
サイドビジネスとして儲けている人はほんの一握りです。
そもそも、サイドビジネスという言葉は「副業=本業でない」
というニュアンスが強いのですが、片手間でうまくいくほど、
ビジネスは甘くありません。
ビジネスとしてうまくいきたいんだったら、まずは最低限の
要件として、本業と同じくらい本気で取り組む必要があります。
しかも、本気だけで何とかなるものではありません。
サイドビジネスを成功させるには3つ要件があります。
まずは、よく勉強することです。
率直に申し上げて、多くの方にはこれが足りません。
どんなサイドビジネスでも、本業に近いレベルで「本気で」
やっている人たちがいます。少なくとも、こういった方々と
同じ土俵に乗って戦う以上、少しでも近づく努力が必要です。
例えば株式投資でも、徹底的に銘柄自体を研究し、経済指標
や為替等の外部環境に影響されるか否かをじっくり見極めて
からでないと、投資とは言えず、ギャンブルの域を出ません。
次に、よいブレーンに恵まれることです。
まずは何につけてもよく勉強する姿勢が大事なのですが、
全てのファクターを網羅することは不可能です。そこで
必要なのが、よきブレーンです。
ビジネスと名のつく以上、素人の生兵法は大怪我のもと。
相談できるプロフェッショナルを確保しておくことは重要
です。たとえそこに多少のコストがかかったとしても。。。
最後に、無理をしないことです。
サイドビジネスも本業と同じレベルで取り組むべきですが、
あくまでサイドビジネスは「副業」であり、副業に取り組め
るのは本業の安定があってこそなのです。
色々な意味(資金や時間、リスクなど)で本業の安定を脅か
すようなサイドビジネスになってしまっては本末転倒、無理
をせずに取り組める範囲にすべきであります。
ただ・・・専門家としての経験上は、様々な方からのご相談を
総合すると、本業が非常に安定しており、なおかつ伸びしろ
の無い人以外、中途半端にサイドビジネスに手を出すより、
本業に力を注がれる方が確実に儲かるように感じます。
公認会計士・税理士
大塚祐介