高校野球サイン盗み疑惑に見る、日本人の美徳

高校野球は前橋育英の初出場初優勝で感動の幕切れとなりましたが、
岩手代表の花巻東高校が「サイン盗み疑惑」で叩かれまくっています。

清廉なスポーツマンシップの象徴のような高校野球で、サイン
盗みのようなダーティーな話が出てきたというので、当事者は
結構な叩かれようで、ちょっとかわいそうな気さえします。

しかし、冷めた見方ですが、高校野球は既にビジネスなんです。

特に差別化要素の無い、地方の私立高校が生き残ろうと思えば、
勉強かスポーツで知名度をつけていくしかないんです。

でも、勉強は公立校との競争となり厳しいから、スポーツに走る。
その方向性自体は全然間違っていないし、何の手も打たず、
補助金等にすがる学校よりは、いくらか考えていると思います。

高校野球に限って言えば、開会式ではスポーツマンシップとか
いいますが、他県の選手を特待生で大量に連れてきておいて、
県代表のような顔をしている時点で既に純粋ではないですよね。

ですから、サイン盗みとか、カット打ちだとか、およそ高校生
らしくない話が出てきても、本人たちは学校側も生徒側も必死
なんだし、ある意味仕方ないよなと思います。

間違いなく、花巻東高校だけに限った話ではないでしょう。


しかし、昨今の報道で、運悪く(?)そういった面がクローズ
アップされてしまった花巻東高校がフルボッコにされているの
を見て思ったのは、やっぱり日本人は、美徳を重んじる国民性
を持って生きているんだなあ、ということです。

◆たとえ勝負に勝った、結果を出したとしても、周囲の反感を
買うようなやり方では、最終的には印象の悪さだけが残る。

◆たとえ勝負に敗れた、結果を出せなかったとしても、
正々堂々と勝負して、潔く負けを認める敗者は良い印象を残す。

これは高校野球に限らず、日本においては、社会に出て仕事を
していく場面でも、同じことが言えるのではないかと思います。

一見客をだましてボッたくるビジネスと、お客さんと正々堂々、
渡り合いながら少しずつ評価してもらってやっていくビジネス
と、日本でどちらが長続きするかは明白ですよね。


振り返れば、高校野球は元々教育の一環です。

誰が悪い、叩くべき、とかではなく、「花巻東高校は、日本人
が美徳を重んじているということを、身を持って全国民に
教えてくれた」ということで綺麗におさまらないかな~、
と思っています。


公認会計士・税理士
大塚祐介
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奴隷思考従業員がいる限り、ブラック企業は永久に不滅です!

ブラック企業大賞、ワタミが受賞。どうだまいったか!
ブラック企業に厚生労働省が立ち入り。これで撲滅だ!
・・・もうね、アホかと。そうじゃねーだろ、と。

ブラック企業の定義は今回の論点ではないのですが、従業員が
危険作業をしているわけでもないのに、死人が出るような、
そして、それを経営者が何とも思わないような企業はブラック、
ってことでよろしいですかね。

ここで、ブラック企業は、某ボクシング一家のようなものです。
外から見て非常識な状況でも、従業員(本人達)が納得して、
しかもそれらを利用するお客さん(テレビ)がいれば、基本的
には外からワーワー言うてどうにかなる話じゃないんです。


昔書きましたが、仕事とはドラゴンクエストです


ブラック企業だろうがなかろうが、死にそうに過酷な仕事でも、
それを上回る経験値、または短期的に一定の金銭が得られれば、
それでいいじゃないですか。
本当に死んでしまう前に、逃げれば(辞めれば)いいんです。

ですので…、本当の意味では、ブラック企業なんて存在しない
のではないかと思っています。なぜなら、そこで働く方々が、
「辞めない」という形で納得(?)しているのですから。


しかし、外からみて異常な労働環境と思う事は確かにあります。

そういった企業の従業員は、長時間労働で疲弊して他の事を考え
られない、自分には今の仕事しかできないという諦め等により、
「奴隷的労働状況を受け入れる思考」に陥ってしまっている
のではないかと思います。

ただ、厳しい言い方になりますが、そこには「中長期的な視点」
が欠けているように思えます。

奴隷労働的状況で働き続けて健康を害する危険性はないか。
健康を害してまで充分な報酬と経験値は得られるのか。そこで
得られる経験値は自らの成長につながるのか。もし、今後に
つながらない場合、どのように立ち回るべきなのか、など。

ブラックと呼ばれるような企業は、率先して、または結果的に、
奴隷労働的思考に陥った人材を使っているに過ぎないと思います。

本来であれば、ブラックと呼ばれるような企業は人材が枯渇する
ことで、それなりの報いを受けるべきなのですが、そこで働く
個人の意思が介在する以上、残念ながら、当分はこういった企業
は無くならないと思います。


公認会計士・税理士
大塚祐介

「爆裂お父さん」批判に見る、思考停止にならないポイント

先日のフジテレビ特番のコーナーで、芸人の加藤浩次さんが、
AKB48の渡辺麻友さんの頭を蹴ったことが批判されています。

ブログが炎上し、ファンからの殺害予告も、とまあ、ある意味
予想通りの反応が出ています。いじめを助長する等の意見も、
こちらも案の定、出てきています。

しかし、女の子の頭を蹴るのが、常識的におかしなこと、
というのは誰が見てもわかることでしょう。
普通に考えたら、ドン引きの場面です。


ただ、この番組はあくまでお笑いで、フィクションです。

そもそも、この「爆裂お父さん」のコーナーは、売れている
アイドルが宣伝の為に体を張る、その頑張りをたたえつつ、
加藤浩次のムチャクチャぶりを笑う、という企画なのです。

朝番組のコメンテーターまでやっている「そこそこの芸人」
が、「今をときめく旬のアイドルの頭に」蹴りを入れる、
そのムチャクチャさがあって、笑いが成立しているのです。

これが売れない無名の芸人が、意味もなく素人さんに蹴りを
いれたら、(まして怪我でもさせたら)それこそ笑えない、
ただの暴行です。


ここで、激しく批判している方々は、女の子にひどいことを
している=けしからん!と思考停止しているのだと思います。

しかし、両者ともプロとして、仕事でやっているのです。
特に蹴る側は怪我しないように相当気を使いつつ、手加減
していないように見せる、ある意味プロの仕事だと思います。

蹴られた側も、基本、目立ってナンボの商売です。
アイドルとはいえ容赦ない競争の時代ですから、確実に
「グループの中で目立ててオイシイ」と思っているでしょう。


さて、ここで翻れば、

◆同じことをしたとしても、状況によって許される場合と、
許されない場合とがある
◆切り取ってみれば一見おかしな事象でも、全体の流れの
中で見れば合理性がある

というのはこの件に限らずよくある話です。

状況判断力と大局観を持って情報を解釈すれば、思考停止
してしまうことを避けられるのではないかと思います。


公認会計士・税理士
大塚祐介

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