「知らなかった」場合でもあきらめない

長崎市のご当地グルメに「トルコライス」というものがあるそうです。
これに対し、"母国"トルコの料理人が、「(イスラム圏のトルコでは)
豚肉は食べない」と、「トルコ」を冠することに難色を示したそうです。

この件に関しては、そもそも単なるいち料理のネーミングの話ですし、
日本だけで食べられている料理なんだし、登録商標でもないんだし、
「知らなかった」で、別にいーじゃん、と正直思います。

しかし、このように「知らなかった」で済まされるのは、そもそも
大した話でない場合がほとんどで、結果として重大な影響が生じれば、
「知らなかった」では許してもらえない場合がほとんどです。


例えば、重要な取引先との会食を、すし屋で手配したとしましょう。
しかし、取引先の社長は生ものが苦手で、印象は最悪、取引は破談に、
となったら、間違いなくなんらかのお叱りを受けるでしょう。

ここで、「知らなかったので仕方ない」、とはならないでしょうね。
しかし、何とかなる方法が2つあります。


一つ目は、事前の段取りを入念に行うことです。

例えば、すし屋の件であれば、先方に好き嫌いの有無を確かめたり、
手配後にリマインドを兼ねて、メールなどで料理のジャンルを説明
しておく等といった段取りを踏むことによって、万一、先方の好み
が知らされずに結果的に好みが合わなかったとしても、自らの責任
を少しは軽減することができます。


二つ目は、事後のフォローを迅速に行うことです。

再びすし屋の件でいえば、当日の現場ですぐに別の店を手配する、
翌日菓子折を持ってお詫びに伺う、という方法などがあり得ると
思います。事態を収拾するために迅速に行動していることが相手
に伝われば、少しは印象の悪化を食い止められます。


ですので、何か事が起きてしまったときに、「知らなかった」と
言い切ってしまうのは、「自らのリスクヘッジ能力が低いです」と
言い切ってしまうようなもので、最低レベルの言い訳です。

同じ結末を迎えても、「事前の調査が足りず申し訳ありません」
に加え、「速やかに対応致します」とすれば随分違うはずです。

想定外の事態が生じないように事前準備するのはもちろんですが、
想定外の事象が生じても、あきらめずに「災い転じて福となす」
ような対応をしたいものです。


公認会計士・税理士
大塚 祐介
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