≪総合力では大企業優位は明白だが・・・≫世間では「企業間格差」などと言われていますが、はっきり申しあげて、
大企業の方が、中小企業より、総合力は当然上に決まっています。
中小企業が明らかに優位なのは、意思決定のスピードくらいでしょう。
しかし、企業の永続性や雇用の永続性が事実上保障されない現代では、
個人にとって重要なのは、所属する企業の総合力ではありません。
個人にとって本当に重要なことは、所属する企業に依存せず、どこでも
生きていけるよう「自身の能力を向上する」ことではないかと思います。
どこでも生きていけるようになるというのは、引く手あまたの人になる、
すなわち、より多くのお金を稼げるようになる、と同義だと思います。
≪仕事はドラクエと同じ構造≫ここで、皆様、ドラゴンクエストというTVゲームをご存知でしょうか。
このゲームでは、モンスターを倒せばお金と経験値がもらえるのですが、
基本的に強いモンスター程、多くのお金と経験値をもたらします。
稼いだお金で装備を整えて物語を進めるほか、経験値により主人公は
レベルアップし、より強いモンスターを倒せるようになっていきます。
逆に、コツコツと経験値をためて主人公をレベルアップしていかないと、
強いモンスターにはいつまでも勝てず、結果的にお金もたまりません。
ここで、モンスターを仕事、モンスターの強さを仕事の付加価値、
レベルアップを個人の能力アップと考えてみると……、
なんと!現実の仕事と報酬の関係とそっくりですよね!
多少実入りのいい仕事があっても、時間の切り売り同然で、ほとんど
成長できないのであれば、長い目で見れば時間の浪費であり、
できれば取り組むべきではありません。
逆にタダ働き同然でも、経験値ががっぽり稼げる「はぐれメタル」の
ような仕事であれば、長い目で見れば、進んで取り組むべきなのです。
この「お仕事ドラクエ理論」は、近々学会に発表しようと思っています。
当論文を引用される際は、小職までご一報をお願いします。
≪その企業は経験の場を提供してくれるか≫さて、冗談はさておき、どこでも生きていけるようになる、そしてお金を
たくさんもらえる仕事ができるようになるためには、常日頃から経験値を
稼いで、自分をレベルアップしておく必要があるということです。
ですので、企業に所属する個人にとって、重要な企業間格差があるなら、
それは「その企業で経験値を稼げるかどうか」ではないかと思うのです。
いくら巨大企業でもルーチンワークしかできないのであればダメですし、
中小企業でも自分を大きく成長させる経験が積めるのであれば、
十分アリだと思うのです。
所属する企業の大小ではかられない人になることが、大事だと思います。
ここまできてから、そういえば昔、似たような内容で記事を書いたことを
思い出しました。よろしければこちらもどうぞ。
若者の大企業志向は悪いことか公認会計士・税理士
大塚祐介
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