真っ向からこんなことを聞かれたら、少しドキッと
してしまう社長も多いのではないかと思います。
普段、業務を回していく上ではなかなか意識しない
自社の「強み」ですが、ここには色々なヒントが
つまっています。
創業してから幾度となくピンチを乗り越えながら、
現在まで事業を続け、ここまで成長させてきた裏には、
何らかの「強み」が必ず存在しています。
強みは、社長自身の先見の明や営業力、人脈という場合も
ありますが、低コストでの生産を可能とする生産設備や、
他社に真似できない技術、業務を実行する優秀な従業員、
など、日頃意識しないものである場合も多くあります。
特に、新事業を始める際には、この強みを見つめなおして
頂きたいと思います。新事業でよく陥りがちな罠として、
「なんか儲かりそうだから」という動機があります。
しかし、誰が見ても簡単に儲かりそうな事業であれば、
既に多くの人が取り組んでいるはずです。
そこで他の誰かではない、御社が成功するためには、
「自分でないとできない」何らかの強みが必要です。
また、残念ながら経営再建が必要となる企業においても、
再生できるか否かは、最終的にはその企業の「強み」を
再度生かす形に持って行けるかにかかっています。
現在の経営状況に変調を感じている時や、新たな取り組み
を行うとき、自社の強みを見つめなおすことも重要では
ないかと思います。
税理士・公認会計士
大塚 祐介
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